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2011/05/18

暗渠の宿(2006) - 西村賢太

読了。ウチの今の精神状態にはオススメしない小説。

暗渠の宿 (新潮文庫)暗渠の宿 (新潮文庫)
(2010/01/28)
西村 賢太

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暗渠 = 地下に埋設された,あるいは地表にあっても蓋(ふた)をした導水路。閉水路ともいい,排水,下水,用水などに利用される。

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貧困に喘ぎ、暴言をまき散らし、女性のぬくもりを求め街を彷徨えば手酷く裏切られる。屈辱にまみれた小心を、酒の力で奮い立たせても、またやり場ない怒りに身を焼かれるばかり。路上に果てた大正期の小説家・藤澤清造に熱烈に傾倒し、破滅のふちで喘ぐ男の内面を、異様な迫力で描く劇薬のような私小説二篇。デビュー作「けがれなき酒のへど」を併録した野間文芸新人賞受賞作。
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「苦役列車」で第144回芥川賞を受賞して一躍、時の人となった「西村賢太」の本。自身の経験を素材とした「私小説」という小説を専門的に書いている小説家らしい。

wiki」の著者の項目を読んでわかるようにかなり歪な人生を歩んで来た人間であること



そして、この受賞時の発言も含めて少し興味を抱いていたので読んでみた。この本に収録されてる「けがれなき酒のへど」がデビュー作なんだね。読んだ後に知ったよ。

読み始めて最初に思った事は、この小説に出てくる主人公(=著者)どうしようもない人間である。変にプライドだけは高く、酒に溺れ、些細な事で激昂し女に暴力を振るう、ウチが一番嫌いとするタイプの人間だ。このコンプレックスの塊のような人間描写はウチに嫌悪感さえ感じるほどだった。

しかし...不思議ですね。ここまで嫌悪感を抱いた割には先の展開が気になって思わずページをめくってしまう。

ここまで自分自身というものを良い点も悪い点も全て含めて、包み隠さず完璧に表現できるのは凄いのではないか。抱いた嫌悪感は所々で見られる主人公の善の部分と自虐的な要素である程度は温和されるが、基本は胸糞悪い。だがなぜか読ませる。困ったものだ。良い言葉でいえば、ここまで人間の暗い内面を生々しく表現しているのはスゲェなって。

「あぁ、これは騙されるぞ、やめとけよ」とか、しまいにゃ「なんでそこで暴力を振るうんだよ! てめーふざけんなよ!」と思いながら読んでいる自分がいた。

言葉選びが独特で面白い文体なのだが作中には難しい漢字・単語が多く使用されており、ウチの場合は2ページに大抵1つは読めない漢字が出てきて(´-`;) ちょっとショックだった。できれば難しい漢字にはルビが欲しかったなぁ。

でもおかげさまで「暗渠」という漢字と意味を覚えました。この本の内容にふさわしいタイトルじゃないかと。せっかく覚えたけど、なかなか使う場面はなさそうだけど...

「苦役列車」西村賢太(冒頭が読めるよ)
んー( ' - '*) やっぱり「苦役列車」が読みたいなぁ。あと機会があれば「藤澤清造」という小説家の本を読んでみたい。これは図書館にも...なさそうだな...

※ あ、あとこの人の小説は女性にはオススメしない。同姓のウチですら嫌悪感を抱いた。

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