2011/06/03

幽霊の2/3(1956) - ヘレン・マクロイ

読了

幽霊の2/3 (創元推理文庫)幽霊の2/3 (創元推理文庫)
(2009/08/30)
ヘレン・マクロイ

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出版社社長の邸宅で開かれたパーティーで、人気作家エイモス・コットルが、余興のゲーム“幽霊の2/3”の最中に毒物を飲んで絶命してしまう。招待客の一人、精神科医のベイジル・ウィリング博士が、関係者から事情を聞いてまわると、次々に意外な事実が明らかになる。作家を取りまく錯綜した人間関係にひそむ謎と、毒殺事件の真相は?名のみ語り継がれてきた傑作が新訳で登場。
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1962年に邦訳されて2009年まで絶版だった幻の本 文庫創刊50周年記念復刊リクエスト第1位!

物語は淡々と進み、トリックの意外性こそ薄いものの、全体的な作品の完成度は素晴らしいの一言。少し前に読んだ「小泉喜美子」の「弁護側の証人」のような上質のミステリー(ミステリのジャンルは違うけど)。

どの登場人物も個性が豊かで、作家・エージェント・出版社・批評家の関係が鋭く描かれていて、ミステリー以外の部分でも楽しませてくれる。作家のパーティーに誘われた近所の婆さんが、敵対する批評家を誘ってくる展開には少し笑ってしまった。

物語の後半、探偵役のベイジルが友人のアレックを自宅に招き、二人で事件について推理する場面は映画のワンシーンのように素敵だった。

そして、この作品の一番の魅力と言ってもよいだろう「幽霊の2/3」 このタイトルが本当に良いのだ。

親になった者が各プレイヤーに順番にクイズを出題する。それに答えられなければ、一回目は幽霊の三分の一、二回目は幽霊の三分の二になる。三回答えられないと、幽霊の三分の三。つまり完全な幽霊になる。「変わったタイトルだなぁ」と思い読み始めたが、終わってみれば納得のタイトルだった。

このタイトルに<複数の意味を含ませている点>が良いね。「彼を幽霊だと言ったわね」「彼は死んだと言ったわね」作中でヴィーラが言った言葉が印象深い。

これ以上いってしまうとネタバレになってしまうので言えないのがもどかしい 今月に発売される「暗い鏡の中に」も楽しみだなー♪

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