2012/02/16

転落(2004) - 永嶋 恵美

あらすじに少し惹かれて購入した小説 読了。

転落 (講談社文庫)転落 (講談社文庫)
(2009/04/15)
永嶋 恵美

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ホームレスになってしまった「ボク」は、食料を探していた神社で、小学生の麻由から弁当を手渡される。巧妙な「餌付け」の結果生まれた共犯関係は、運命を加速度的に転落へと向かわせる。見せ掛けの善意に隠された嫉妬・嘲笑・打算が醜くこぼれ落ちるとき、人は自分を守れるのか!?驚愕の心理サスペンス。
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想像してた内容とは少し違ったが、なかなか面白い本でした。面白くて一気に読んでしまった

第一章の「教唆」で軽い<叙述>あり

「小泉 喜美子」の「弁護側の証人」や「我孫子 武丸」の「殺戮にいたる病」のような、それ自体がメインディッシュというわけじゃないけどね。

そして描写が妙に生々しい。嫌悪感とでもいうのだろうか。「え? これって作者は女性だよなぁ」と思わず確認してしまうほど。

第二章「隠匿」の序盤で誰もが「あれ?」と一瞬わけがわからなくなる感覚に襲われるだろう。「殊能 将之」の「ハサミ男」や「スタンリー・キューブリック」の「フルメタル・ジャケット」みたいと言うのだろうか(正確には少し違うと思うんだけど)、これにより一気に読者の心を鷲掴みにする事に成功していると感じた。

あとは題名の通り「転落」していくだけだ。でも、最後の結末はそんなに驚かなかったな

それよりも人間(特に女性)の心理描写が良かった(これは男性には表現できない気がする)という事と、作中に出てくる介護施設で問題となっている現状(つい先日も介護施設での職員により老人の虐待などがニュースで取り上げられていましたね)の描写が妙にリアルだったのが印象的でした。

そういう意味ではおそらく女性よりは男性の方が評価が高くなる内容かなぁ。母親の重荷がズッシリとのしかかってくるような、息苦しさを感じた一冊。あと解説はキチンとした人に依頼した方がいいw

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■ 読了済の本 / 永嶋 恵美
転落

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